愛の座敷牢

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猫又おかゆに歌ってほしい曲 9選

 

 

 推し、という言葉には年齢制限がある。と思っている。

 

 近年本当に良く用いられるこの「推し」というたいへんに利便性の高い言葉。wikipediaによればその起源は1980年のアイドルブームにまでさかのぼるそうな。モー娘。のファンの間で用いられ、AKB48の台頭によって普及し、2011年の流行語大賞へのノミネートに伴って知名度が上がり、2019年にはついに国語辞典に乗るまでにこの国に浸透した。

 今やSNSを眺めていてこの「推し」という言葉を見かけない日はなく、アイドルにアニメに漫画に映画にその登場人物に、ロックバンドに楽曲にと、ありとあらゆるコンテンツの頭にこの「推し」の二文字を付け、それを応援、依存、ないし布教すること、いわゆる「推し活」に自身の存在意義を見出す人々によって、今日も僕の周りの電子空間はにぎわっている。自分だけの魅力を見出した「推し」の供給を心の糧に、苦難の多いこの世の中をなんとか邁進しているうつくしき人たちをSNS等で観測すると、人間もまだまだ捨てたもんじゃないなとか、そういうことを思う。何目線?

 

 ただこの「推し」という言葉は、あまりに言葉の響きが若すぎるというか何というか、僕の中でどうにも成人男性にはそぐわない感じが否めない。高校生や女性が好きなものを「推し」と語るのは何とも思わないが、自分ほどの年齢の同性が「推し」という言葉を使っているのを見ると、どうにもむずがゆくてならない。見苦しいから使うな、という話ではなく、なんか僕らみたいな年代にはそういうヤングな感じではなく、もう少し相応しい言葉を模索してもいいんじゃないすか、みたいな気分になるのだ。そういう意味での「年齢制限」である。「推し」という言葉を使うには、俺様は年をとりすぎた。

 

 

 それを踏まえて言う。

 2年ほど前から猫又おかゆにハマっている。

 

www.youtube.com

 

 僕はもう「推し」って言葉を使いたくなくて仕方がないのだが、彼女に対する気持ちを単なる「ファン」で済ませるのも違う気がする。この紫髪の超かわいいぷにぷにゆるふわスーパーキャット、猫又おかゆことおかゆんが完全に、生活の一部として入り込んでしまっているのだ。今も彼女のカスタムロボV2配信を裏で流しながらこの文章を書いている。

 この年になってアイドル、それもVtuberにハマるとは思わなかった。学生時代、阿澄佳奈が結婚するまでのほんの一時期だけ、女性声優およびアニラジにハマったことはあったものの本当に一過性のもので、ももクロやでんぱ組といったその時代をきらめくアイドルの沼へとハマっていくクラスメイトたちを横目に見ながら、自分はアイドルというものには縁のない人生を歩んでいくのだと思っていた。ホロライブにハマるまでは。もう今では立派なおにぎりゃーである

 

 これ以上書くと記事の本題とどんどんズレていくので手短に書くが、このおかゆんは本当にいい子なんですよ。こんな人格、もとい猫格者は本当に珍しい。他人に甘く、自分にもっと甘くを地で行くようなその人柄は本当に素晴らしい。いつかの質問コーナーか何かの配信で、彼女の物事への向き合い方に感銘を受けてからずっとおかゆんの虜である。おかゆんの何が好きかと問われたら間違いなく存在そのものと答える。猫又おかゆという存在がもう、最高。素晴らしい。あと、。マジで声が良い。

 そう、おかゆんは何より声が良いのだ。マジで声が良い。それこそあのヒカキンが認めるレベルである。配信でのダウナーでキュートな声も、他のホロメンとのコラボでのちょっと精神年齢の上がった感のあるゆるっとした声も、カッコいい系の歌を歌う際に聴ける低音クールな声も、全部いい。中毒性が高い。僕が知らないだけで神経系に作用する激ヤバ成分が含まれているとしか思えない。

 その声の良さを存分に活かした彼女の歌は極めて評価が高く、ものによっては一千万回再生されているものもある。かくいう僕も歌ってみたがきっかけでおかゆんを知った口である。ここ一年は特にこの「歌」方面に力を入れているらしく、オリジナル楽曲を多数収録したフルアルバムの発売、ソロライブの敢行とかなり精力的に活動していた。

 

 

 これは僕が初めて聴いたおかゆんの歌ってみたであるが、原曲を損なうことなく、そして原曲の雰囲気に食われ過ぎることもなく、自身の声質と原曲の魅力の最大公約数を的確に弾き出し、原曲の良さを120%引き出しながら楽曲を自分のものにしていることが見て取れる。本人曰く、声が当初から変わってしまったのでもうこの時の歌い方は出来ないそうだが、これ以外の歌ってみたも等しく魅力的だ。楽曲に真摯に寄り添いながらも、自分の個性を決して消さない、歌ってみたとして極めて理想的なクオリティ。ほれぼれする。

 ここまで良い歌をコンスタントに歌われると、どうしても芽生えてくる願望がある。

 

 

おかゆんに自分の好きな曲を歌ってもらいたい!」

 

 

 長くなったが今回の記事の本題はこれだ。

 というのもこの猫又おかゆ女史は、歌ってみた一本一本のクオリティが非常に高いのは前述のとおりだが、どうもその選曲にクセがあるというか何というか、流行りからちょっとずらしたような曲を、よく分からないタイミングで歌って投稿することが妙に多いのだ。

 ホロメン、というかにじさんじ含めて人気Vtuber(及び歌い手界隈全体の傾向として)はわりと歌ってみたとして投稿する曲が偏りがちで、その時々に人気になった、話題性のある曲を歌うことが非常に多い。具体的に曲名を挙げるとすれば「KING」「フォニイ」「神っぽいな」「ヴァンパイア」あたりだろうか。「ロウワー」「overdose」「トンデモワンダーズ」あたりも多い気がする。

 別にこれが悪いという話ではない。歌う曲のチョイスに当たって話題性は確かに大事だし、そのVtuberのファンもなるべく自分が知っている曲をカバーしてほしいものだろう。歌ってみた一本出すのにも、動画やらミックスやらインストやらをその筋のプロにお願いして、クオリティの高いものへとこだわると相当な費用がかかるため、どうせやるなら少しでも自分の知名度向上に繋がるものにしたい、というのも頷ける話ではある。再生数もろくにない、どこから見つけてきたかもわからないような曲に心血を注いで動画を作るのは、わりとリスキーなことなのだろう。

 おかゆんはどうにもこの「流行りに乗る」という部分に鈍感なのか、非常にマイペースに、自分の好きな曲を好きなように歌っている様に思える。そしてその選曲がやたら独特なのである。確かに有名ではあるが、なぜ? みたいな曲をよくカバーしている。こないだはとうとうクリープハイプのキケンナアソビをカバーしていた。同曲の弾き語り動画は数多く存在するものの、専用のインストまで用意してガチガチの歌ってみたとして投稿しているのは観測する限り彼女ぐらいである。

 

 

 しかしこれもいい。めっちゃいい。投稿されてからというものほとんど毎日聴いている。ヘビロテ中である。低音と高音のバランスが絶妙。あと、非常に、ハイ、セクシーです

 察するにおかゆんは、自分の好みな歌ならそれが流行ってようがいまいが関係なく歌うらしい。だったら僕が「これ歌ってくれ~~」って布教した曲を何かの間違いで気に入って、歌ってみたとして投稿する可能性も、まったくのゼロではないということである。布教のし甲斐があるってもんよ

 というわけで今回は僕がおかゆんに歌ってほしい曲を、独断と偏見、知名度、そしてなにより僕の”癖”の指針、その他諸々のバランスを考慮しながら9曲、ピックアップさせていただいた。もうマジで、これをおかゆんが歌ってくれたら俺が100万回聴く、聴くから歌ってくれ、絶対に合う、そういう切実な願いを込めた。なんで9曲なんて半端な数なのかは後でわかる

 

 というわけでここから曲紹介です よろしく

 

 

 

1.化け猫/キタニタツヤ

 

 

 これに関しては歌ってほしいというか、先陣を切ってほしいというか……

 まず単純にめっちゃおかゆんに合う。曲名、原曲のイラスト、魔性な歌詞、曲調のノリの良さ。僕は最近これをおかゆんが歌っているという妄想をしながらキタニ歌唱の原曲を何度もリピートしている。僕の中ではもう歌ってすでに投稿しているみたいな気分でいる。というか、これを書いていて「ああ、まだ歌ってないんだ……」と思った。なんとまだ歌ってないらしい。この世で一番おかゆんにふさわしい曲なのに。

 そしてこの曲、MVが個人製作のボカロMVを思わせる雰囲気の非常にシンプルなものである上に、なぜか概要欄にピアプロのリンクが貼ってあり、そこから公式のインスト音源に飛べるのだ。他のキタニタツヤの曲と比較しても、一昨年・昨年と歌ってみた界隈を風靡しているDECO*27のMANNEQUIN収録曲のように、聴いてもらうことと同じくらいに歌ってもらうことをかなり意識した楽曲だと感じる。

 1か月くらい前から歌い手がカバーしているものはちょくちょく観測されるようになったものの、未だに女性Vtuberでこの曲をカバーしている人はなかなか見られない。これはもうおかゆんが先陣きってムーブメントのきっかけになるしかねえよ。

 まあもうそんな建前はともかくなにより俺が聴きたい。おかゆんカバーの「化け猫」が恋しくて仕方ない。聴いてみたい。こないだ発売されたHolo*27収録の「エンドロール」でも低音エロティックなラップパートを聴かせてくれたので、この曲のDメロにも絶対に合うと確信している。人命がかかっていると思ってもろて、何卒。

 

 

2.Laundry/神山羊

 

 

 ハツコイソウ、ジャンキーナイトタウンオーケストラ、内臓ありますかと、前の年に発売されたアルバムに楽曲提供をしたボカロPの楽曲のカバーを続々と上げているので、そろそろ来てもいいだろと神山羊くんをチョイス。この方は「琥珀糖」を提供されたハイパーアーティストですね。個人的にアルバムで一番好きな曲がこの「琥珀糖」で、多分再生数でグラフ作ったらこの曲だけ突き抜ける。おかゆんの声とマッチし過ぎてる。今度出るMVも楽しみ

 この方はもともと「有機酸」という名義で色んなボカロ曲を作っており、その中でも「quiet room」や「カフネ」そして「krank」といった、独特の浮遊感やチップな音を細かく取り入れたサウンド、そして浮遊感と美メロを併せ持つミドルテンポの楽曲は本当におかゆんの声質に合うと信じてならない。だからアルバム発売前に提示された楽曲提供者の中に、神山羊くんの名前があった時は自分でも驚くくらいにテンションが上がった。実際その期待は裏切られることなく、「琥珀糖」は最高の一曲だった。

 有機酸名義、神山羊名義、どちらのカバーが来ても心底嬉しいが、一度神山羊くんのラジオに出演したりしている以上、線として濃そうなのはこっちかな~ということで、神山羊くんのYouTubeにMVが上がっている曲の中でも、特におかゆんの声に合いそうなこの「Laundry」を選んだ。これもゆるっとしてるのにしっかり横ノリで、聴きながら深夜徘徊をするとま~捗るのだ。この曲のおかゆんカバーがきたらもう、気持ちよすぎておうちに帰れなくなるかもしれない。それでも本望なので頼む

 

 

3.刹那の渦/須田景凪

 

 

 単純に須田景凪、もといバルーンの曲を歌ってほしい。それだけ。

 歌枠でシャルルを歌っているのを見かけたり、いつかの3Dライブでメーベルをカバーしていたりと、それらを見る限りかなりのシナジーを感じるので、いっそここら正式に、須田景凪の曲をカバーしてくれやしないだろうか、というアレです。声変わりしたとはいうものの元来の声質の低さもあってか、個人的におかゆんは女性ボーカル曲より男性ボーカル曲のが合う気がする。そっちのがエロい。

 というか今思ったんだけどホロメンってバルーン曲の歌ってみたをあんまり上げてないんだね。意外だった。おまるんとかとっくに歌ってそうだったのに。

 それで何がいいか、というのをいろいろ考えた結果、この「刹那の渦」がどうやらよさそうだぞ、という結論に至った。「パレイドリア」「アマドール」あとはナナヲアカリへの提供曲「事象と空想」あたりも捨てがたいが、ひそやかに、静かに、優雅に踊れるこの曲が一番合う気がする。とはいえどの曲でも最高なのでどれでもいい。須田景凪×猫又おかゆの圧倒的シナジー、奇跡のコラボレートをいつか見せてほしい。

 

 

4.BURU/4na

 

 

 嗜癖。それ以上でもそれ以下でもない。

 こういうシンプルかつノリノリのビートに、分かりやすくアガれるサビがくっついている音楽にはいつまで経っても弱い。Vaundyの「life hack」とかでもいいが、こっちの方が歌詞が若干官能的なのでおかゆんにはあってそうな気がする。

 昨年11月くらいに4naのアルバム「a beast」がリリースされ、僕も何度か繰り返し聴いていたのだが、彼は本当に耳が疲れない音楽を創るのが上手い。声質といい余計なことを主張しない音作りといい、力の抜き方、抜かせ方というのが非常に巧みに感じる。この「BURU」は収録曲の中でもとくにそれが顕著で、どこで、何をしているときに聴いても邪魔にならない不快にならないずっと聴いていたい。そう、おかゆんの歌ってみたと一緒である。

 おかゆんと4naの組み合わせは僕の作業効率を格段に向上させ、今流行りのQOLとかの改善に直結する、素晴らしき一作になるに違いない。僕の栄えある未来のためにぜひ検討して頂きたい。

 

 

5.雨は実刑/Sohbana

 

 

 最近人気急上昇中の新鋭ボカロP・Sohbana氏。何を隠そう僕も「ボーイズセイハロウ」で衝撃を受けてからずっとファンである。

 彼がMAISONdesおよびうる星やつらのアルバムに参加したのは本当にびっくりした。完全に売れっ子の道を歩みつつある。あと関係ないが京大生らしい。人気のボカロP、個人のスペックが高い奴があまりにも多すぎる問題。もしかして高学歴じゃないと売れないとかそういう感じか?

 これは確か前々回のボカコレの参加曲だったのだが、なんかもう大学生が作ってるとか考えると鬱になりそうなくらいにいい曲。AメロBメロサビサビ明けのラップ間奏ラスサビ後奏全部いい。主張の強いベースも軽やかなギターもそれらに負けず主旋律でがっつり主張するピアノも、そもそもの調声も言葉選びも、全部いい。

 これに関しては原曲がミクの声と合い過ぎて、下手なカバーじゃ曲に負けそうな気がするが、おれたちのおかゆんなら最高の着地点を提示してくれるに違いない。ばなそラップもクールに決めてくれるに違いない。そういう思い、そういう信頼の元、選ばせていただいた。あと前に梅雨ライブをやっていたこともあって、おかゆんは雨曲がめっちゃ似合う印象がある。そのわりにカバーした曲に「雨女!」みたいな感じの曲が未だにないので、そろそろどうでしょう。よろしくお願いいたします

 

 

6.ピカロ/空白ごっこ

 

 

 DECO*27提供のオリジナル曲「あっかんべ」を聴いた時に思ったのだが、今のおかゆんはわりとパンチの強いボーカル曲もカッコよく歌いこなしてしまうらしい。だったら、ということでこの曲をチョイス。単にパワーな曲調だけならAdoの楽曲とかでもいいと思うが、Adoの曲なんていくらでも他の人たちにカバーされているわけで、どうせならあまりカバーを見かけない空白ごっこの方を聴いてみたい。

 こちら空白ごっこというグループ、分からない人のために一応紹介しておくと、あのkoyori氏と針原翼氏がコンポーザーをやっているユニットである。電ポルPとはりーPって書いた方がいいだろうか。どちらも僕の学生時代に沢山の神曲を生み出していた伝説のボカロPである。配信ジャンキーピンクコヨーテの方ではない。

 彼ら二人と、フロントマンであるセツコ氏の三人で活動しているこのユニットだが、このセツコ氏の声が非常に良い。純粋に歌が上手い。パワフルかつ繊細な、どこまでも楽曲のグレードを高めるような非常に良いボーカルである。特に僕はこの「ピカロ」のような、カッコいい部類の曲を歌う彼女の声が好きであり、この「ピカロ」がリリースされた当初は狂ったようにリピートしていた記憶がある。

 以前のおかゆんの印象だったらこの曲が合うなんて考えもしなかっただろうが、「あっかんべ」のラスサビを聴いた今なら言える。合う。やろう

 

 

7.ファジーストラテジー/西憂花

 

 

 さっきからカッコよかったりオシャレだったりする曲ばかりで、一曲くらい可愛いのがあってもいいだろ、ってことでこちら、西憂花。この方も最近大きく注目されているボカロP兼シンガーソングライターである。ボーカリストとしての声質的にはナナヲアカリとかそっちの系統の、ハイトーンで芯のあるタイプと言える。

 声は非常に可愛い感じなのだが作る楽曲は、全体としてポップでありながらも音作りがソリッドでロックで疾走感のあるようなものが多い。ギターの主張が強い曲も多く、そういうの好きなんだろうな~というのをめちゃくちゃ感じられる。非常に好ましい趣味である。顔と声が良い女は等しくギターロックを好むべき。それは猫又おかゆにしても例外ではない。もっとおかゆんはギターロックを歌うべきだ

 この「ファジーストラテジー」は西憂花がこれまでに投稿した中でも、メインリフ、サビ共に個人的に非常に好みの楽曲ということで選ばせてもらった。なんでこんなに再生数が低いか疑問に思ってしまうくらいにいい曲である。この世本当にいいミュージシャンが多すぎる。

 こういう、ちゃんと評価されれば絶対に伸びる人を救い上げる手が、大手の人気Vtuberとかそういうインフルエンサーだったりすると夢がある話だなと思う。とはいえ西憂花はこないだ開催されたボカコレで結構評価されていたので、本格的に売れるのも時間の問題かもしれない。

 

 

8.じゃあ君の思想が死ねばいい/椎乃味醂

 

 

 爆裂的才能炸裂超人ボカロPこと、椎乃味醂氏の代表曲である。

 彼の音楽のすさまじさはとても常人には言葉で言い表せない。基本的にはロックとEDMの融合にポエトリーリーディングが加わった、渾然一体のカオスさ、そして圧倒的な語彙と痛烈な皮肉を有する歌詞だろうが、それをベースにやたら長い間奏や、何をどうやって鳴らしているか分からないサンプリング音が乗っかり、その圧倒的な情報量に殴られていつもよく分からなくなってしまう。新曲が出るたびに俺はこの人のことが何も分からんくなる。Twitterでwowakaの熱心なファンということだけは把握している。もうそれしか分からん。

 この曲を選んだ理由はもう本当にシンプルで「おかゆんのポエトリーリーディング曲が聴きたい、聴いてみたい」ただそれだけである。ただそれだけなので、極端な話別にアメリカ民謡研究会とかでもいいが、流石にベースは歌モノとした方がいいだろうということでこちらをチョイスした。あと間奏の「N/A」のところが、にゃにゃにゃになると思うとちょっと可愛いなって、

 難点はこの椎乃味醂、先述の通り非常に語彙が豊富であり、故に日常生活でまず目にすることの無い難解な熟語とかを歌詞に平気で用いるのだが、猫又おかゆ女史は大変残念なことにわりと深刻なレベルのアホなので、漢字だらけの歌詞だけ見てブラウザバックする可能性が否めないことである。おかゆんだけでなくホロメン全般に言えることだけど、なんであんなに漢字に弱いんだろう。歌詞は初音ミクWikiにて全部丁寧にルビがふってあるから、そっちを参考にしてくれれば、ワンチャン……

 

 

9.エレファント・イン・ザ・ミュージアム。/A4。

 

 

 というわけでラストはこちら「エレファント・イン・ザ・ミュージアム。」

 僕以外のおにぎりゃーの皆さんに質問なんですけど、いつもゆるゆるでふわふわでこの世で一番優しいと言っても過言ではない、包容力の化身であるおかゆんに、バカクソ冷たい、例えるなら冷めた弁当の端っこにある漬物の切れ端を見るような目で「んなわけねえだろバーカ。死ねよ」って言われたい、って思ったことありませんか? ありますよね? そう、あるんですよ

 この曲を歌ってもらえたらそれが叶えられる。選んだ理由なんてそれだけ

 

 

 

 おわりに

 

 というわけで今回、おかゆんに歌ってほしい曲をド偏見で全9曲、選出させていただいたが、いかがだっただろうか。さすがに好みが偏り過ぎている気がしないでもない。

 今回の記事で取り上げた楽曲は、どれも僕がこれまでアーティストごとたくさん聴きこんできた思い入れのある曲ばかりだ。おかゆんがそれを結果的に歌うことはなくとも、何かの間違いでこの記事を見て、僕の好きなアーティストを知って好んでくれるとか、そういう奇跡は決して0%ではないと思う。そういう微かな希望を込めてこの記事を書いた。

 とはいえおかゆんはどんな曲でも自分のものにしてしまうような気がしているし、実際これまでもいい意味で予想を裏切られ続けてきた。今の僕が思っても無いような曲をひょいと選んでは、これまでのように完璧なアプローチで自分のものにして、僕らに見せつけてくるのだろう。それをまたいつものように楽しみに待ちたい。

 

 あなたのゆるゆるな配信とすばらしき歌が自分の支えになっています。いつもありがとう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 おまけ 選んだ曲数が9つである理由

 

 

 僕がビンゴで遊ぶためだよ

 なんかの間違いで3つくらい開かねえかな……