この記事はCatcher In The Spy生誕8周年をお祝いするために、27歳成人男性がミートパイを作る記事である。この記事はCatcher In The Spy生誕8周年をお祝いするために、27歳成人男性がミートパイを作る記事である。誰も読み間違えない様にあえて2回書いた。太字にもした。分かったら帰れ 見せもんじゃねえぞ
今年になってようやくディスクレビューだのライブレポートだの真面目な音楽ブログらしい記事を量産して、いよいよ音楽ブログを運営していますと胸を張って言えるようになった矢先に、これである。とうとう音楽にカスリもしてない。こじつけにもちょっと無理がある。まあその、率直に言えばネタが無いんですよ。バースデーの。一枚のアルバムを何度も何度もこすり続けるのも無理がある。
そもそも何でこんな突飛な記事になったのか、ということの顛末を一応説明しておくと、先月、あまりにも早く訪れる8月27日のプレッシャーに耐えかねたわたくしが、なにかネタがないかと藁にも縋る思いで、愛の座敷牢とかいうインターネットの辺境でひっそりと息をしているキモいブログのCatcher In The Spyについて語っている記事を必死で読み返していたところ、2年前に書いた記事のある一節が目についたことが切っ掛けである。
というわけで栄えある我らがCatcher in The Spyのお誕生日、盛大にお祝いでもしようと思いたったのだが、さて何をするかと考えた結果こうしてキーボードを叩いている次第である。Catcher In The Spyの「py」にでも掛けてアップルパイでも焼くか?? とか一瞬考えたが、そもそも僕はアップルパイなんて焼けないし大前提としてウチにはオーブンがない。あったとしてもアルバム発売記念日におもむろにアップルパイを焼く奴はファンというよりはただのアップルパイが好きな人である。第一僕はアップルパイが苦手だ。
「アップルパイじゃなくてミートパイだったら食えるじゃん。ミートパイ作るか」
以上である。脊髄で動き反射で生きているので、こういう短絡的な発想で全ての舵を切ってしまう悪癖がある。このせいでこのクソ暑い夏にわざわざ三回もミートパイを作る人になった。実質イギリス人と言っても過言ではない。
うちにはオーブンは無いが一応トースターはあり、調べるとトースターでもなんとかなりそうだったこともあって、簡単そうでめんどくさくなさそうなレシピを選んで作ることにした。本当は古いイギリスの小説に出てくるような、ホール状のパイを作ってみたかったのだが、どうにも生地から作らないとダメそうだったので諦めた。そもそも作ったところで食いきれないし。
なのでこの記事は最初で最後の料理記事になるのだが、前提として僕はあんまり料理をしないし、時折やるとしても「食えりゃいい」くらいのレベルでやるので普通に下手である。袋麺を茹でることを料理と言っていいなら別だが、傍若にフレンチをフライする時間があるなら外食に頼る。その程度の素人なのでお見苦しい部分は多々あると思うが、というかお見苦しくない部分を探す方が難しいと思うが、もしも読むのならその辺はマジで手加減してくれると嬉しい。ポンコツでも無様でも食えさえするならOK、OK! の精神で頼むね
というわけで前置きここまで、以下レシピ
おいわいミートパイを作ろう
材料(1個分)
(写真を撮るセンスが無さすぎてクッキングシートがメイン食材みたいに鎮座しているが、クッキングシートは食べないので安心してほしい)
パイシート:2枚(スーパーの冷食コーナーに置いてる)
ひき肉:豚でも牛でも人でも何でもいい 100gくらいあれば十分
人参:そこまで大きくないやつ半分くらい
玉ねぎ:中サイズ半分
ケチャップ:それなり
中濃ソース:それなり
顆粒コンソメ:あれば(写真はいつ買ったかもよく分からないキューブタイプのものだが、砕いて使った)
塩コショウ:気が済むまで
パイを作るぞ~! と野菜のみじん切りを開始するやる気:あるだけ
写真に入れ忘れたもの
卵:1個(卵黄部分だけ使う。白身は捨てるなりスープにするなり啜るなり白い壁に投げつけるなり勝手にしてほしい)
その他あったら嬉しいもの
小麦粉:すこし(なくてもいいけどあるなら用意しておいた方がいい)
チーズ:あったらうれしい
スマホ:焼き上がるまでわりと暇なので
無くてもいいもの
愛:料理は愛情ではなく科学であるため
地位と名誉:ほしい
ルールブック:それなりに大事だが今回はいらない
作り方
・フィリング(中の具)をつくる
調理前にパイシートを冷凍庫から出しておく(解凍のため)
手始めに玉ねぎと人参をみじん切りにする。みじん切りのサイズは好きなようにすればいいが、野菜が野菜としての尊厳と自覚を失くすくらいに滅多切りにした方が主役であるミートが目立つので、なるべく細かくした方が僕は好きである。
なお僕は料理の下準備の中でもみじん切りと言うのが特に苦手であまりやりたくない。練習しないので当たり前だがいつまで経っても上手くならない。みじん切りした野菜の写真が無いのはそのためである。もし野菜に生まれ変わっても僕みたいな奴にだけはみじん切りされたくない。コツを教えてほしい。通り一遍やってみせてくれ
フライパンに油を引いてひき肉を炒める。
色が変わったらみじん切りにした玉ねぎと人参をぶち込む。あんまりこの辺は余計なことを考えなくていい。無心で炒める おいしくなる確証がなくとも、楽しそうにいためるのがポイント
玉ねぎに透明感が出てくるか、人参が柔らかくなるか、よく分からないけどなんとなく良い感じに火が通ったようなそんな感じがする、そのあたりのころ合いになったらケチャップ、中濃ソース、顆粒コンソメを加えてさらに炒める。塩コショウはこのタイミングで、好みに合わせて入れる。本当は分量は大さじ小さじで表記するのが正しいとは思うのだが、ウチには大さじ小さじという文明の利器がないためすべて目分量である。この調理、そう俺のなすがまま
散らばる具材 写っていない外側はお察しの通り飛び散っている
肝心のフィリングの味付けだが、市販のパイシートはバターやら砂糖やらのせいのか知らないがそのままでも結構甘めなので、わりと濃い目の味付けを意識した方が美味しく仕上がる。下手に薄味に作るとパイ生地に負けて何の味もしない「虚無」が出来るので気を付けよう。僕は初めて作った時この虚無パイが出来て心が折れかけた。
味見をしながら「あっ、ちょっと濃いかも」と感じたくらいがちょうどいいと思う。まあ貴方のバランスなんて聞いてないので、その辺は適当に調整するといいんじゃないかな
なお小麦粉がある場合は、火を止める前に小麦粉を適量振っておくとフィリングがまとまってナイフでパイを切った際に具材が不用意にこぼれず済むのだが、うちには小麦粉なんてハイカラなものはなかったのでやってない。出来ればやったほうがいい
調味料の水分が飛んだらとりあえずフィリングはおしまい。本当はバットか何かに移した方が良いとは思うが洗い物が増えるので、面倒くさい人はそのままの状態である程度冷ましておこう この間にトイレとかいくといい
・パイを焼く準備
パイシートの準備をする。パイシートは1つに付き2枚使う。なおパイと言う料理は見た目以上にボリュームが有るので、調子に乗って2個作ると地獄を見る羽目になる。僕は上述の虚無パイを2個錬成する大事故を犯して以来、ミートパイという料理が少し嫌いになった。これはもはや虚無虚無プリンならぬ虚無虚無パイp
使用するパイシートのうち1枚に、包丁で良い感じに切り込みを入れておく。写真撮るの忘れたけど後の方でそれっぽい写真が出てくるので安心してほしい。ていうか料理中に動画回したり写真撮ったりするの難し過ぎる。クックパッドにレシピ投稿してる人怖すぎ
切り込みを入れていない方のパイシートに、作ったフィリングを乗せる。
作った分全部1枚に乗せていい。好きなだけ乗せろ 乗せる際に、次の工程で下のパイシートの外側にある程度ののりしろ部分が必要なため、端っこ数センチは何も乗せないようにしましょう 大丈夫、多少高く積もうとフィリングは微動だに微動だにしない なお、チーズを入れる場合はこの時に上に乗っけておこう
卵黄を1個といてのりしろ部分に塗りたくり、切り込みを入れた側のパイシートを被せて、フォークで淵にぶすぶすと穴をあける。
穴をあけると言うよりは、さっき塗った卵黄と合わせて上下のシートを接着させることが目的。どうでもいいけど本当に写真撮るの下手だな、色あせない永久写真を撮るようにもっと気合を入れて撮れよな
残った卵黄を表面に塗る。これは焼き上がりの見栄えを鮮やかに、鮮やかにするため
卵黄塗り過ぎてるように見えるのは気のせい
・パイを焼く
クッキングシートを敷いたバットの上にパイを乗せる。バットからクッキングシートがはみ出ると危ないので内側に織り込んでおこう
パイを焼却炉に放り込み、180度で15分~20分くらい焼く。
焼却炉が汚いのは掃除をさぼっているからです。写真貼って思ったけどマジで汚いな……
焼き時間についてだけど、これは正直ネットで色々見てても焼き時間はまちまちで、なおかつ僕の家にはオーブンがなく、トースターで焼いているのであんまり参考にならない。まあ中のフィリングはがっつり火を通しているので、外側さえどうにか良い感じに仕上がっておけば多分、食える。心配ならこまめに表面を見ながら焼くといいと思います
焼き上がるまで暇なのでスマホでYouTubeでも観る。そのうち焼き上がる。
焼き上がったものを皿に乗せる。
えっ? Catcher In The Spy要素はどうしたって?
これはこころが綺麗な人にはふくろうに見える鳥です。
もうこれでいいだろ
終わりに
というわけで8周年おめでとうのお祝いとしてミートパイを作る記事でした。
肝心の味ですが、可もなく不可もなく……といった感じ。三回もつくったくせに。
これといって別にマズくはないけど、これを店で出されたら値段次第では2度と行かないと思わせられる程度。強いて言うなら、家で食う味気ない破廉恥なおやつとして考えれば上等な部類だと思います。改良の余地はたくさんあるけど改良する元気がない。なんかいいアレンジあったら教えてくれ。
まあネタに困ってミートパイを作る、というのをTwitterのフォロワーに宣言してしまった結果やらざるを得なくなった経緯はあれど、ミートパイを作ること自体は、まあそんなに楽しくはなかったけど新鮮な経験ではあった。多分この記事がなかったら一生自分でミートパイをつくるなんてことは無かったと思う。こういう機会を与えてくれたCatcher In The Spyに感謝したい。したいか?
あらためて8周年おめでとうございます! 2桁の大台までもう少し